脳内の動脈にできた異常な膨らみ(こぶ)が脳動脈瘤です。
毎年人口1万人あたり1.5~2人に脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血が生じていると推定されています。
脳動脈瘤は破裂によって明らかになる場合が多く、破裂すると血液が脳周辺のくも膜下腔に流れ込み、くも膜下出血を引き起こします。
くも膜下出血は、出血性脳梗塞や脳機能障害を引き起こし、最悪の場合は死に至る場合もあります。
脳腫瘍とは、脳組織の中に異常細胞が増殖する腫瘍で、良性と悪性の2種類あります。
一般に、脳組織内に発生する腫瘍は悪性のことが多いのに対し、脳組織の外側に発生する腫瘍は良性の場合が多いです。この他、脳腫瘍全体では、悪性と良性の数はほぼ半々です。
脳腫瘍には、脳組織自体から発生する原発性脳腫瘍と、他の臓器のがんが脳へ転移してきた転移性脳腫瘍の2種類があります。脳腫瘍と言う場合は通常、原発性脳腫瘍を意味します。
良性脳腫瘍には髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫の3種類があり、ほぼ治癒します。
顔の片方だけがぴくぴくと動いて、ひきつれる状態を「片側顔面けいれん」と呼びます。
最初は目の周りがぴくぴくする状態から始まり、やがて精神的に緊張すると勝手に目の周りがひきつれ、目が開けられなくなり、つぶってしまう状態となります。
放っておくと、やがて目の周りから頬のあたりまでひきつれ、口が曲がった様な状態となる症状を特徴とする病気です。
特にこの病気は女性に多いため、病気がひどくなると外に出るのがおっくうになったり、また他人と会うことを避けるようになったりします。
主に40歳から50歳以降に発症し、ゆっくりと進行する原因不明の神経変性疾患です。
神経伝達物質の一つであるドーパミンが減少する事で起こると考えられています。
パーキンソン病の日本での有病率は、人口1,000人当たりに約一人と言われており、日本全体で10万人以上の患者さんがいると推定され、高齢化社会を迎えるにあたって、今後ますます患者数は増えると予想されています。
パーキンソン病は50歳、60歳代で発病することが多いのですが、70歳代以上の高齢で発病する方も稀ではありません。
また、時には40歳前に発病する方もいます。
一般的には遺伝する病気とは考えられていませんが、年齢の若い段階で発病した方の中には、遺伝子の異常がある方がいる事が解ってきています。